名古屋金山ホテルの清掃スタッフを管理するチーフの鈴木さん。限られた時間の中でたくさんのお部屋を綺麗にするため、様々な効率化のアイデアで日々の清掃業務をサポートしています。
ここでは本誌に入りきらなかった、細やかな作業や心遣いの数々をご紹介します!
これが清掃の七つ道具
制服の前ポケットには客室を開けるためのカードキー、その日の各フロアの清掃予定リスト、ペン、布巾など頻繁に使うものが満載。清掃チェックのための必須アイテムです!
左腕には常に髪の毛や細かなゴミを拾うためのガムテープを貼り付けています。ゴミを見つけるたびにこのテープで取っているため、日常生活でも思わず腕に手がいってしまうのだとか。
「これが私の“愛車”です(笑)」という鈴木さん専用の台車。補充用のアメニティやチラシの他、ハサミ、付箋、のり、マジック、ボンド、消毒スプレーなどたくさんの道具が揃っています!
携帯電話も必須道具のひとつ。「お客様が早めに到着されたので、この部屋だけ先に清掃して欲しい」など、フロントからの連絡が頻繁に入ります。
チェックアウト後のお部屋でもノックとお声がけは欠かしません
清掃前の鍵開けで、必ず行うのが部屋ごとのノックと「失礼します」のお声がけ。それから一拍待って、もう一度「失礼します」と言いながらドアを開けます。
万一の手違いでお客様がまだいらっしゃった場合を考えて、無人のはずだからといきなり開けることはしません。
鍵開けと共に「掃除の準備」も行います
清掃前の「鍵開け」では、トイレ・バスルームの洗い物を洗面台にまとめて、ゴミ類を回収。ベッドが複数ある部屋はシーツ類を全て一つのベッドに集めておくなど、清掃がスムーズにできるよう準備を整えます。
床も隅々までチェック
清掃後の最終チェックでは、フローリングに付いた足跡や畳の隙間のゴミなども確認。気になるところを拭いて仕上げます。
ベッドの下に忘れ物が残されていることもあるので、ペンライトで照らして覗きます。
時には壁紙の補修をすることも……
経年や物をぶつけた影響で壁紙がめくれてしまっているのを見つけたら、ボンドでそっと補修します。直した部分は報告をあげて、必要があれば壁の角を守るコーナーカバーを付けるといった対策を取ってもらうとのこと。
「これが必要ですといえば会社が迅速に対応してくれるので、気になったことは細かく報告するようにしています」
清掃スタッフの皆さんが少しでも動きやすいように、部屋が少しでも綺麗に保てるように、細かく心を配りながら動き回る鈴木さん。「午前中だけでもうヘトヘトですよ」と言いながら、スタッフの皆さんとすれ違うときには「ありがとうね!」「ちゃんと水分摂ってね!」と元気に声かけし、時間がかかっている作業があれば応援に向かいます。
くつろぎのフローリングルームやこだわりの朝食が大好評の名古屋金山ホテル。日々の素早く丁寧なチェックと清掃チームのプロの技で、これからも綺麗な客室を提供していきます!